養老先生の講演会、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。養老先生の講演会があると聞いてから、少しだけ養老先生の本を読んでみたり、調べたりしながら、楽しみにしていました。
「身体は自然、子どもも自然」全く考えたことのない視点でしたが、うなずかずにはいられないお話でした。子どもを“足りない大人として見ている”本当にその言葉通りだなと思いました。自分にもそういうところがあるな、と・・・・。
そして、どうしてもこちらの都合や時間で作業のようになってしまう毎日。養老先生の「子どもは子ども」という言葉を聞いて、園長先生の「子どもは楽しくないとやらない(楽しいことしかやらない)」という言葉も思い出して、なんとか毎日を楽しくしていきたいな・・・と。(怒っているの?どうして怒るの?と言わせてしまうことばかり)“当たり前”と思っていることを当たり前じゃなくしてみたり、(今日はどこで寝る?!と寝る場所を変えてみてもおもしろいかも!寝る=寝室 じゃない日があっても)子どもがワクワクすること、楽しいね、と思える時間を作りたいと思いました。時間に追われすぎずに、自分自身に余裕をもって、子どもとの限られた今を、毎日を、大事に楽しめるようにいたいと改めて感じました。
種芋のお話の「見ているだけ、ほじくり返す必要はない」の言葉も、子育てにそのまま通じていて・・・色々言い過ぎて子どもの体験や、感じ取るチャンスを取り上げてしまってない?!と、自分でも思っていました。
何より一番感じたことは、園長先生がいつも伝えて下さっていることと本当に同じだったので、またさらに武蔵野に通える毎日のありがたさを感じました。大切なことに気づかせてもらえる、そんな毎日です。
“自分の生活を自分で作りあげる”そんな武蔵野の教えも、養老先生の地震の話でもありましたが、“自分たちで何とかできるように・・・”と同じで。人生を生きていく力を学ばせてもらっているのだと、今回ちゃんとわかった気がします。
虫の話で“身体に力が入っていると虫が逃げる”とのこと。まさしくその通りで、虫かごを持っていくとバッタに出会えず、持って行かない時には出会える。娘とも「虫かごを持っている時は現れなくて、持っていないときにはいるね。」と話していたところでした。
“力を抜くと見える”これもすべての事につながる言葉だと思いました。甲野さんのお父様のお話も出ていましたが、“意識とは逆の働きかけ”が大事なことが、ここでもつながっているのだなと驚きました。養老先生のお話でだと思っていたので、二部の座談会の演出もすごくおもしろかったです。
卒園の方もいらっしゃる中で、甲野さんが小学校の事へも話を振っていたのも、さすがだなと思いました。まだ、もっと深く聞いていたいなと思いましたが、一部二部とたっぷりの時間をありがとうございました。
園に来て下さった写真を見て、虫を見ている時が一番楽しそうなお顔に見えて。そこも本当のありのままの養老先生なのだなと、ほっこりしました。大事な時間をありがとうございました。